犬のアトピー性皮膚炎の症状、スキンケア
アトピー性皮膚炎の症状は、子犬の頃から先天的に症状が見られる場合もありますが、成犬になった後から後発的に症状が現われる場合もあります。
後発的な発症は、加齢とともに腸内環境や体質が変化したために症状が現われたり、ハウスダストや花粉の吸引、食事に含まれるアレルギー物質の摂取、栄養分の偏りなど、様々な事が影響している可能性があります。
アトピー性皮膚炎になると、皮膚の特定箇所が赤く腫れたり湿疹ができる事が多く、強い痒みが慢性的に生じるようになります。
そのため、犬が患部を掻き毟って被毛が薄くなったり、皮膚に掻き傷や噛み傷がいくつもできる事が多く見られます。
皮膚に傷ができると、細菌や真菌(カビ)に感染しやすくなり、皮膚の黒ずみや硬化が起きたり、黄色い膿を含んだ湿疹やかさぶたができる場合もあります。
アトピー性皮膚炎は、そのような皮膚ダメージを防ぎ、皮膚の保護、保湿、保油に注意して、皮膚のバリア機能を維持する事が大切になります。
また、黄色ブドウ球菌などの皮膚の常在細菌の増加によって、皮膚の痒みがさらにひどくなったり、腫れや炎症など症状が悪化するため、皮膚の衛生管理を行う事も重要になってきます。